お知らせ

2021 / 05 / 18  17:25

保土ケ谷:ほどがや …

保土ケ谷:ほどがや …

長年 保土ケ谷(ほどがや)は榛谷(はんがや)が訛化したものと思って居りましたが

改めねば成りません

ほど·ほと には二又の意味もございますが本来女性器を意味し女陰の字を宛てる

事が多く 転じて其の様に窪み湿地な場所を言うのでございます 

アイヌ語にても沼沢地等を女性器になぞらえて居るのと同じ また ケは物を数

える意である个(か·こ)の事 つまり “ほどがや”とは 独立し湿り気を帯びた凹

地の事を言うのでございます

余談ながら榛谷とは 桓武平氏良文の流れで坂東八平氏の一氏 秩父氏の一族

小山田有重の四男 重朝に支配を任せた榛谷御厨(保土ケ谷·旭区·都筑区一帯)の事

其れに倣い 重朝は榛谷を名乗るのですが 従兄弟に当たる畠山重忠一族謀殺に

加担した咎を受け鎌倉の経師谷で子の重季 秀重らと共に三浦義村に討たれ榛谷

氏は滅亡するのでございます

榛谷重朝の本拠地は二俣川なのですが二俣川は畠山重忠一族終焉の地 誘い込み

待ち設けるには最も適した地だったのでございましょう

因みに 榛とは“はんの木”の事 低地の湿地や低山の川沿いに生え為に柳と同様

治山や堤の植栽木として計画的に植えられ 稲の稲架掛(はさが)け用や木炭とし

ても良質であるばかりか 軟質でもある為家具や雑器具にも使用され 樹皮や

果実は褐色の染料にも成り 抗菌·消臭·造血と漢方薬にも成る万能な木種なので

ございます