お知らせ

2022 / 06 / 07  13:40

独り言 …

独り言 …

先月の事

某大学名誉教授の

『 邪馬台国 卑弥呼の呼称と国号日本との関係 』

と題しての講演後

某党 某議員の御発言

「 邪(よこしま) 卑(いやしい)は 当時の中国が周辺国を文明が劣ったものと

 して 蔑称の意味で其れらの文字を当てたのが良く分かりました

  今後 どうすべきか考えます 」 との事 …

 

そもそも 其の壱

古代中国に於いて 中華(漢民族側から視て)の四方に居住する異民族に対しての

蔑称は 四夷又は夷狄(東夷・北狄・西夷 後に西戎・南蛮)であり わざわざ

「 卑しい者が治める邪な国 」

などと想っては居ても記す筈も無い文言なのでございます

そもそも 其の弐

其の中国でさへ 歴史上多くの夷狄が前王朝を滅亡させては建てるを繰り返し

稲作・仏教・鉄器・鐙(あぶみ)・呉服や胡服など様々な四夷文化が持ち込まれ

宗教的価値観も含めて 実際には中華文明其のものが多くの面で非中華(夷狄)の

影響を受けて居るのでございます

そもそも 其の参

蘇我馬子(うまこ)  蘇我蝦夷(えみし) 蘇我入鹿(いるか)の親子三代などは其の死

後 名を動物や北の蛮族と賤しめられた蝦夷の名を付けられたのだと  申される

御方も居られますが 三世紀に輸入され始めた馬は此の頃にはもはや必要不可欠

無くては成らぬ生き物で在り “えみし”にしましても

小野毛人(おののえみし) 佐伯今毛人(さえきのいまえみし) 鴨蝦夷(かものえみ

し)など 毛人も蝦夷も同じ“えみし”と音し 当時の高級官僚らは率先して其の名

を名乗って居るのでございます

入鹿の名にしましても 

鯨に熊 兎に猿など動物の名を付ける者は多く居り 蘇我蝦夷の又の名 

豊浦大臣(とゆらのおおおみ) 蘇我豊浦毛人(そがのとゆらのえみし)の豊浦から

何故其の名が付けられたのか 察せられるのでございます

そもそも 其の四

以前にも取り上げたと思うのですが 

邪馬台国の“邪”とは

呪術を用いる者が身に着ける衣服の事であり 

邪馬台国の“馬”とは

当時としてはとても希少な存在であり “邪を身に着けて居た者” を葬る際の生

け贄なのである

邪馬台国の“台”とは

実は此の台の字 耜(すき)と臺(だい・たい) 別々の略字なのでございます

耜の台とは 耜を清める儀礼を示す字 耜に祝禱を加えて祓う意の字

臺の台とは 中国の中山王墓の如く地下に槨室(かくしつ)の在る 陵上に高堂を

      築いた形 廟所を言うのである

詰まり   邪馬台国とは 国の名では無く

      呪術者の“卑弥呼”が明るい天の下 耜に祝禱を加えて祓い清める儀

      礼を行う場所

或いは   呪術者の“卑弥呼”が明るい天の下 中山王墓の如く馬を生け贄とし

      た王墓の陵上に築いた高堂の中で先祖の霊を弔う又は 数多な祝詞

      を捧げる場なのである

 ◉    造営する際は 耜に祝禱を加えて祓い清める事であろう

続いて

卑弥呼の“卑”とは

     汲んだ酒を振る舞う等 事を執る者を言うのである

卑弥呼の“弥”とは

     美しい分身(入れ墨)を施した髪の豊な女性が 呪具とした弓を魂振り

     の儀礼に用いて居る形なのである

卑弥呼の“呼”とは

     柄付きの板の上に遊舌を結び 柄を振って音を鳴らして神を呼ぶ鳴子

     板の形なのである

詰まり 

卑弥呼とは 

     美しい分身を施した髪の豊な女性が 神前に御神酒(おみき)を供え板

     を鳴らして神を呼び 弓を用いて魂振りの儀礼を行う者の事を言うの

     である

 故に 某党の某議員様

   「 今後 どうすべきか 」など

考えなくとも良い事なのでございます 

   「 今 考える可きは未来 」と

思うのは 私だけでは無い と想われまする