お知らせ
粘土板 …
河北新報
9月26日(月)6:00 配信
世界文化遺産の大湯環状列石(秋田県鹿角市)の代表的な出土品で
粘土板の表面に付けた穴(刺突文・ドット数字)で 人間の身体を
表現して居る土板(どばん)の内部に 消化管に似た貫通孔が在る
事がレプリカの製作過程で分かった との事 …
土板は1985年に出土した長方形の土板(縦5.8㌢横3.7㌢厚さ1.5㌢)
で 表と裏には目や口などを表す穴が在り其の数は 口が1目が2
右胸が3左胸が4などと成って居て 6迄の数で人体を表現して居り
縄文人の数に対する認識を窺わせる珍しい出土品だ との事 …
土板を展示して居る大湯ストーンサークル館の担当者は
「縄文人が体内の構造を理解して居たのではないか」と推測する
との事 …
此処で幾つか疑問が残るのでございます
此の頃は縄文時代の後期 人や動物の体内構造など既に理解して
居たものと想われますが 口が1 目が2などはまだ納得の余地も
ござりましょうが 右胸が3と在るものの裏にも3が2つ在るのは
此れ如何に 今一つ納得の行くものではないのでございます
ちくま書房 「理科」で歴史を読み直す の著者
物理学者の伊達宗行教授によりますれば
刺突文の3.5.4とは 直角を割り出す基本数なのだと
大湯の北に在る三内丸山の あの精密な巨大六本柱を立てる為に
は直角の出し方を知って居る事が必須あり おそらく縄文尺(35㌢)
で3.5.4の辺比を持つ三角形を作り 直角を割り出したに違いなく
其の核心部が当時の技術集団によって記録され土板の形で大湯遺跡
から顔を出したのでは との事
私に取りましては 此方の方が納得なのでございます
口の様な穴から土板の低部に繋がる穴は大事な物故 肌身離さぬ様
革紐を通す穴と思われまする
因みに
3・5・4を十進法で読みますれば 太陰暦の一年の日数にピタリと
一致する とは 伊達宗行教授の御言葉でございます
場所は大湯環状列石の遺跡 嘗て太陰暦が使われたであろう事は
推して知る可しやと 想うのでございます
◉ 画像は 「理科」で歴史を読み直す
より 御借り致しました