お知らせ

2023 / 07 / 06  14:39

武蔵国久良岐郡蒔田村(郷) …

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 天正十八年(1590年)の七月五日

小田原北条氏が滅んだ其の時 蒔田の御所とも呼ばれた蒔田城の城主吉良氏朝は

籠城して居た小田原城を脱城し上総国へ逃れて後 徳川家康に仕える事に成るの

だが 三代前の吉良成高の頃より武具の製造に関わる職人(しきにん)や漁民農民

商人など 数多な生業(なりわい)の領民で溢れて居た此の蒔田村も田地を得る可

く蒔田湾を埋め立てるに及び 六浦同様軍事的にも経済的にも其の必要性を失い

村の過疎化に拍車を掛けて行くのである